不動産投資②

不動産投資の7つのポイント

1.利益を得られる仕組み

不動産投資で得られる利益は、以下の2つです。
保有している資産(不動産)に対して得られる利益(家賃収入)=「インカムゲイン
保有している資産(不動産)を売却して得られる利益(売却益)=「キャピタルゲイン
かつてバブル期には、右肩上がりに高騰し続ける不動産を売買し、キャピタルゲインを得るという不動産投資が主流でした。
しかしバブルは崩壊し、人口減少や低金利が続く現在の日本では、購入した不動産の価格が高騰し続けるというのは、あまり期待できないでしょう。
そのため昨今の不動産投資は、キャピタルゲインではなくインカムゲインを狙う方法が主流となっています。
つまり不動産投資の成功は、毎月の家賃収入(インカムゲイン)をいかに長期間安定して得られるかにかかっています。

2.いくらから始められる?

不動産投資の初期費用は、購入する物件や現在の職業、年収、勤続年数によって異なります。
たとえば一般的に会社員が、頭金なしで3,000万円のワンルームマンションをローンで購入する場合には、諸費用として約100万円が必要になります。
さらに、頭金や仲介手数料を支払う場合、初期費用だけでも数百万円にのぼることもあります。
しかし、上場企業など安定した年収のある会社員や公務員であれば、諸費用などの初期費用も含めてフルローンを組むことも可能です。
反対に、年収が低めの方や自営業者は金融機関の審査が厳しくなるため、ローンを組むこと自体が難しいでしょう。
このように不動産投資で必要な初期費用は、就業状況などにより大きく変わってきます。
「数百万円も準備できない」という方は少額で購入できる中古物件を購入し、運用実績を作る方法もありますので、さまざまな方法を模索しましょう。

3.資金がなくても始められる?

不動産投資にはお金がかかるため、資金に余裕がないとできない……というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
物件の購入に不動産投資ローンを利用することができ、毎月決められた額を返済していけばよいため、物件を現金で一括購入するだけの資金を持っていない人でも不動産投資を始めることができます。
実際にローンを利用して不動産投資をしている人は多く、例えば、「将来の年金に不安を感じた人」や「副収入を得たいサラリーマン」などがローンを活用して不動産投資を行っています。
もちろん、審査に通らなければローンを組むことはできませんが、このように金融機関が購入費用を融資してくれるのは、不動産投資以外ではほとんど見られません。
せっかく挑戦しやすい環境が整っているのですから、資金に余裕がないからといって諦める必要はないのです。


4.他の金融商品と違うポイント

不動産投資が他の金融商品と違うのは、ミドルリスクで長期的にリターン(インカムゲイン)を得やすい点にあります。
なぜ長期的にリターンを得やすいのでしょうか。
それは投資対象である不動産の資産価値が比較的変動しにくく、かつ予測しやすいからです。
また物件に手を加え、利便性や安全性を高めれば、資産価値の向上も狙えるのです。
つまり値動きが安定していて、自身の努力によって資産価値を高めやすいのが不動産投資なのです。

5.利回りはどれくらい?

不動産投資の利回りとは、投資資金に対して得られた利益を1年あたりの平均に直した割合を指します。
つまり、儲けの度合いを示す指標が利回りです。
不動産投資における一般的な利回りの平均は、以下のとおりです。

新築区分マンションの表面利回り:3%~4%前後

新築マンションの1棟投資の表面利回り:6%前後

ただし不動産投資の利回りを見る際は、他の金融商品の利回りとは見方が異なる点に注意が必要です。

6.どんな人に向いている?

不動産投資は、レバレッジ効果を得るためにも、投資用物件のローンを組みやすい方に向いています。
具体的には、安定して500万円以上の年収がある方、上場企業勤務の会社員、公務員、医師・看護師や弁護士など専門職の方などが該当します。
つまり金融機関が、「継続して安定した収入を見込める」と判断しやすい属性の方です。

7.不動産投資会社の選び方

投資用の物件を購入する際に利用することになる不動産会社ですが、「不動産会社選びが不動産投資の成功を左右する」といってもいいほど重要なパートナーだといえます。
では、どのような会社が良い不動産会社と言えるのでしょうか。
その判断の目安のひとつに、事前にリスクをきちんと説明してくれるか否かが挙げられます。
そして、物件の購入はあくまでスタート。不動産投資を成功させるためには、家賃設定や建物の定期メンテナンスなど購入後のフォローもしてくれる会社を選ぶ必要があります。
このほかにも、「顧客の求める条件をしっかりとヒアリングした上で、具体的な物件をすすめてくれるか」「クチコミサイトで良い評価が多い顧客満足度が高い会社か」なども見極めておくとよいでしょう。