保険〜がん保険〜

どのくらいの人ががんにかかるの?

がん保険とは、がんにかかった場合のお金の負担をカバーするための保険です。現代の日本では、病気による死亡原因で最も多いのががんであり、がんに対して不安を感じている人も少なくないでしょう。がんにかかる割合のデータを見てみると、女性は30歳代後半から徐々に高くなりますが、男性は50歳代から急上昇していることがわかります。

がんにかかる人は多いとはいえ、医療技術の進歩は目覚ましく、いまや「がん=死亡」ではありません。しかし、日本では、高齢化に伴い、がんとなる人が増えた結果、がんによる死亡率も高まっているのです。例えば、厚生労働省「我が国の人口動態」(平成30年度)によると、平成26年にがんが原因で死亡した日本人のうち約90%は、60歳以上の人でした。
一口にがんと言ってもさまざまながんがありますが、身体のどの部分のがんが多いのかは、男女で異なります。男性は肺がんが第1位、女性は大腸がんが第1位です。女性特有の乳がんも第5位と少なくありません。

がん保険は、がんになった時だけ保障される保険

がん保険は、がんになった時だけ保障され、がん以外の病気やケガでかかったお金については保障されません。保険は、お金がかかり困ってしまう事態に備えて入るものですが、あらゆる事態に備えれば備えるほど、支払う保険料は高くなります。精神的なダメージが大きくお金もかかる「がん」のみに限定しているため、保険料が安いことががん保険のメリットです。

・がん診断一時金
がんと診断されたらもらえる一時金のこと。治療前でも診断されたらもらえるお金です。治療費以外にも使えるため、どのくらいお金がかかるか不安な中で、まとまったお金があると安心ですね。
・治療給付金
がんの3大治療である手術・放射線治療抗がん剤治療を受けた時にもらえる給付金です。保険会社によって給付を受けられる治療や、受け取ることができる頻度などが異なります。<がん入院給付金>がんの治療のために入院したときに、入院日数分の給付金を受け取ります。
・がん手術給付金
がんの治療のための手術をしたときに、給付金を受け取ります。


がんになってかかるお金は治療費用だけじゃない

がんはいまや「働きながら治す病気」と言われています。医療技術の進歩でがんの生存率もあがり、「死に至る病」から「長くつきあう病気」へと変化しています。しかし、治療をしながら働くのは大変であり、それまでよりも収入が減ってしまう可能性があります。